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Junk

テニスの王子様



S極とS極、N極とN極。
永遠に、相容れないもの。


『……何?』
『何も……』


苛々する。
何もかも諦めたような目とか、抑揚の無い声とか。
全てが、俺を苛立たせた。


……あ!』
『今苗字で俺のこと呼んだよな、?』
『ごめんなさい……っ!』


片腕の中に収まってしまう、細い腰。
今のは本当に人形のようで、従順。
首筋に唇を寄せると、白い肌に赤みが差した。
そんな恥じらいすら、俺の加虐心を煽ってやまない。


『……っ、ハァ……』
『相変わらず良い声だな……』


指の腹で布越しに突起を押すと、の目から涙が零れ落ちる。
そんなささいな水滴さえ、今は全て俺のもの。
舌で掬い取ると、の唇から女のような声が漏れ出す。


『っ、、ここ、生徒会室……っ!』
『それが?』
『?!』


ソファに組み敷き、両手をネクタイで縛り上げる。
氷帝学園の設備は立派なもので、生徒会室は防音装備がなされている。
それを知らないは唇を噛み締めて声を堪えようとするけど、そんなことは俺が許さない。


、俺に逆らうのか?』
……っ!』
『そんな顔してもダメ。……ここにキスマーク付けて欲しい?』


鎖骨を指でなぞると、の体が跳ねる。
鎖骨にキスマークは付けないで欲しいと、前にに何度も懇願された。
忍足に勘付かれそうになったから、見える場所には付けないで、と。
あまりにも泣きながら言うので、さすがに可哀想だとおもってそれからは付けないようにしている。


『ん、ン……!』
『可愛い』
『ひゃあんっ!』


蜜を流しつづける自身を口に含み、舌で転がす。
同時に足を肩に担ぎ上げて、奥を露にする。


『ココ、ひくついてる。待ち遠しい?』


蕾に指を這わせると、がひゅ、と息を呑んだのがわかった。
応接用の机の上にあった、書類を捲る際に使う滑り止めのジェルを取る。
トロリとしたそれを指にからめ、蕾に少しずつ押し込んでいく。
その感触にまだ慣れることができないは顔を歪め、必死に耐えていた。


『きつ……、もうちょっと力抜いて』
『ひ……っく、無理ぃ……!』


ボロボロと大粒の涙が零れる。
あやすように頬を撫でてやると、落ち着いたのか少し身体から力が抜けた。

充分に解してから指を引き抜き、代わりのモノをあてがう。


『ゆっくりするからな』
『ん……』


頭を撫でると、素直に息を吐いて力を抜く。
時間をかけて、の身体になるべく負担がかからないように、ゆっくりと腰を進めた。


……』
『寝言か……』


少し身じろぎをして、また寝息を立てる
生徒会室に入ってきたのは昼休みが始まった頃だったのに、今はもう6限目が終わりかけている。
元々体力が無い上に何度も抱いたからなのか、は未だに眠りつづけている。

一ヶ月前に、やっと手に入れた
最初はただむかついたから、ただそれだけのことだった。
けれど、何回も抱いているうちに楽しくなってきた自分が居た。

の瞳に映るだけで嬉しいなんて、そんな純粋な感情が自分にあったのかと思わせる程。
今ではを誰にもわたしてたまるものか、とさえ思う程。
が愛しくてたまらない。


『ずっと、俺だけのもんだ……』


例え、世界中の誰から罵られようとも。
俺は、一生を手放す気は無い。
を抱きしめながら、そう思った。


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